カクテルとは

カクテル(英語:Cocktail )とは、主にベースとなる酒に、他の酒またはジュースなどを混ぜて作るアルコール飲料のことです。日本語では「混酒」と呼ばれています。複数の飲料を混ぜることで独特の味、フレーバーを作ります。
ベースとなる酒には、ウィスキー、ブランデー、ジン、ウォッカ、ラム、テキーラなどのスピリッツ類を使うことが多いですね。最近ではリキュール類もよく使用されています。
※ アルコール分を含まない、もしくは1%未満のノンアルコールカクテルもあります。

ビールやワインに、蜂蜜やジュース、スパイスなどを混ぜて飲みやすくすると言うことは、酒の誕生した頃から行われてきたらしく、そういう意味でカクテルの誕生した時期は正確には解っていません。
ただし現在のようなスタイルのカクテルが出来上がってきたのは、製氷機が発明された18世紀産業革命以降だと言われています。

カクテルの歴史

カクテルの歴史は酒類の誕生と同時だと言われています。
古代ローマではワインに混ぜ物をして、古代エジプトではビールにハチミツやショウガを加えて飲んでいたといわれています。
中世(12〜17世紀)ヨーロッパではワインやスピリッツ類に薬草などを入れて暖めて飲むホット・ドリンクが流行、さらに蒸溜酒の技術が普及するにつれてレシピが増え社交界にもカクテルが浸透しましたが、この頃はまだ川や湖に張った氷を用いていました。
現代式のカクテル=「器具を使って作る氷で冷やしたミクスト・ドリンク」となったのは1879年の製氷機の発明以来です。最初にカクテルが花開いたのはアメリカでアメリカ人によって第一次世界大戦とともに世界に普及し、第二次世界大戦が終わるとヨーロッパでも盛んに作られるようになりました。
日本でカクテルという名前が知られるようになったのは大正元年、下町にバーが出現してそこで飲めるようになってからです。

食前に味わうカクテル

日本では、食前酒というとレストランの席についてから、というのが一般的ですが、レストランではどうしても用意できるお酒の種類が限られてしまいます。
でも、近くに信頼のおけるバーがあるなら、そこで最初の一杯をいただいてからレストランに向かうというのもなかなか乙なものですよ。
バーの場合、レストランとは逆に、ワインの品揃えはさほどよくありませんが、アメール・ピコンのような、一般にアペリティフやビターと呼ばれる、食前向きのやや苦味のあるワインやリキュールの仲間、それに果実系のリキュールはレストランより豊富に揃っているのが普通です。
同じレシピでも、あるときはカシス・リキュールのかわりにフランボワーズ・リキュールを使ったり、あるときはストロベリー・リキュールを使ったり、と、バリエーションを楽しめますし、〈ジン・トニック〉のように、レストランには置きづらい蒸溜酒系の食前酒や、〈バンブー〉や〈アドニス〉、あるいは〈マティニ〉のようにシェイクやステアが必要なショート・カクテルも自由に選べますから、やはりカクテルはレシピの豊富なバーでいただくのがよいですね。
ところで、食前酒にも、ふさわしいもの、ふさわしくないものがあります。
一般論をいうと、酸味ないし苦味が中心になっているお酒は食前向き、甘味が前面に出てくるお酒は食後向きです。しかし、この境界はかなりあいまいで、たとえば同じ〈キール〉でも、ふつうは白ワインの酸味を前面に出してつくりますから食前酒になりますが、あまりにカシス・リキュールの量を増やしてしまうと食後向きになってしまいます。
欧米では食前酒としてポピュラーな〈マティニ〉も、日本人にはちょっと強すぎますね。
仕事の時間とプライベートの時間を峻別する儀式としては悪くありませんが、その後、レストランでワインを飲みたいのならやめておいた方が無難でしょう。
うるさいことをいう人なら、炭酸ものは腹にたまるからいけない(あとの食事が入らなくなる)とか、ベルモットやリキュールのように甘い材料を使うカクテルより、蒸溜酒を水や湯で割る方が甘味がなくてよいとか、いいますが、この辺になるともう一般論を越えた個人の嗜好の問題ですね。
食前酒を飲む目的は、仕事の緊張などを解きほぐして、これからいただく食事と、食事時の会話をより楽しいものにすることなんです。
しかし食前酒抜きでも十分に気持ちが切り替わる方なら、なにも無理して食前酒を飲むこともないのですし、伝統的な日本の酒宴のあり方にならって、食事はあくまでついでで、お酒と会話がメインというなら、食前酒のかせにしばられることなく、飲みたいお酒を飲めばよいのですね。

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1人で味わうカクテル

飲み慣れた方には野暮を言うようですが、バーでのひとり酒というのは、お連れさんと飲むのとはまた別の楽しみがあるものですよね。
リラックスしていたからとて誰の気分を害するでもありませんし、あまりに混んでいる時間帯は別としても、お連れさんがいるときには気兼ねしてなかなか話しかけづらいバーテンダーと他愛のない話に興じることもできます。
メニューやバックバーをじっくり眺めていられるのもひとりのときの特権ですから、飲んだことのないお酒を探してみたり、ボトルの選択にお店の個性を感じてみたり。
ひとり飲みのときは、もちろんそれしかないからというのも本当ですが、バーの雰囲気やお酒そのものをストレートに楽しむことができるといえましょう。
そんなとき、なにを飲むかというのは意外と難しい問題です。
はじめて入るお店なら、〈ギムレット〉のように、自分がよく飲んでいるスタンダード・カクテルを試して、お店の味くせ(辛口好みの店なのか、まろやかさ重視の店なのか、等々)をたしかめるというのが常道でしょうが、それで自分の好みにあうと知って、何回か通うようになってからも、同じ、いつも飲んでいるスタンダード一辺倒というのでは、そのバーの魅力の何十分の一しか楽しんでいないようで、ちょっともったいないかも。
もちろん「リラックスするために行くのだから、お酒もマンネリでいい」という方がいつもの一杯を楽しむことを否定するわけではありませんが、もし、たまたま今日はひとりだけれど、ふだんはお連れさんとばかり飲んでおられるとか、バーに来たらなにか楽しいことがあるんじゃないかと思って飲みにきたとかいうのでしたら、一本槍のハードボイルドを気取るより、こんなときでもないと飲みそうもないもの、メニューを見ないと思い出せないような珍品や、自分の口にあうかどうかわからないお店のオリジナル・カクテルを試してみた方が、世界が広がるのではないでしょうか。
まずはバーテンダーの説明を聞きながら自分で試してみるもよし、大勢でわいわいいいながら飲むときのネタとして取っておくもよし。
ひとりの時間を上手に過ごすのも大人の教養だと思いますよ。

彼女と楽しむカクテル

お互いを知り尽くした同士で飲むなら、何を飲んだってかまいませんし、悩むこともないのでしょう。
しかし、お付き合いを始めて間もない同士で飲むと、遠慮や見栄で何を飲んだらよいのかわからなくなることもあるものです。
特にやっかいなのは、男性の側がしばしば誤った思い込みや下心に満ちた希望的観測で「女性は女性らしいカクテルを飲むものだ」と決めつけてしまうことですね。
女性の側は、そういう男性の心理をわかっていますから、いやな相手から勧められたのでもなければその「女性らしいカクテル」に喜んでみせますし、必要とあらばみずから男性の喜びそうなカクテルを頼んでもみせますが、そんなときに限って、心のなかでは舌を出して、「男ってバカねえ」なんて思っているものです。
レディ・キラー?
そんな言葉はいますぐ忘れた方がよいでしょうね。たいていの女性は、甘くて口当たりのよいものも嫌いではないというだけで、実際のところ、たいていの男性より幅広い味のカクテルを楽しめますし、楽しんでいるのですから。
一杯だけ飲んで帰るときならともかく、最初の一杯目に〈アレキサンダー〉のような甘くて濃いカクテルなんて勧めた日には、「そのあとにおいしく飲めるものがないじゃない」と女性を困らせてしまうだけです。
では、どんなカクテルなら女性は楽しい時間を過ごしやすいのか。
一般論をいうなら、同伴の男性と同じようなスタイルのカクテルで、男性より少し弱く、華やかなものです。
たとえば、男性が〈ジン・トニック〉を飲むなら、女性も同じ〈ジン・トニック〉を心持ち弱くつくってもらうか、〈コアントロー・トニック〉のようなあたりのやわらかいものを選ぶ。男性が〈マティニ〉を飲むなら、女性は〈マルガリータ〉や〈コスモポリタン〉を頼む、という具合ですね。
もちろん女性は、一般に男性よりアルコールに弱い方が多いようですから、女性の側のアルコールの許容量によってはもっと弱いカクテルを選んだ方がよいこともあるでしょう。
その結果、ロング・カクテルしか選択肢がなくなったのなら、男性も(ウイスキーの水割りでもよいですから)ロング・カクテルを選ぶのがよいでしょう。
男性だけ強いカクテルをカパカパ飲んで酔っぱらってしまったり、女性にだけ強いカクテルを飲ませて酔い潰してしまったりというのは、恋人同士の飲み方とはいえません。
お互いの酔いの程度を確かめながら、楽しい時間を共有していただきたいものですね。

カクテルを楽しむ

カクテルはお酒を元にした創作ドリンクともいえます。色、香り、味わいなどを総合した芸術ともいわれます。
カクテルの名称も地名や人物名に由来したり、飲むシチュエーションや出来あがりの色や味をイメージしたものであったりと様々です。
また1つのカクテルが世界的に有名になる過程も様々です。このような背景にある物語を知るほどにイメージを広げながら味わい深く楽しめることもカクテルの大きな魅力ですね。

カクテル